両備タクシーによる観光タクシー研修の開催

両備タクシーでは、観光タクシーでお客様をご案内できる社員を増やすべく、観光研修を平成27年1月29日に開催しました。

講師は、バスガイドとタクシー乗務の両方の仕事ができる野上先生です。

今回の観光研修に参加する社員は、ベテランから若手まで13名でした。
研修に使用する車両は中型バスでしたので、本物のガイドさんによる案内で、まるで旅行に出かけるような雰囲気での研修のスタートです。

研修の日程はこちらで、岡山でも有名な観光スポットがです。

研修日程

13 : 00        藤原営業所出発
13 : 15 ~ 14 : 20    後楽園(岡山城)
14 : 45 ~ 15 : 00    吉備津彦神社
15 : 10 ~ 15 : 40      吉備津神社
15 : 55 ~ 16 : 10      備中高松城址(車窓より見学)
16 : 35        藤原営業所到着

 

出発~後楽園

さあ、車が一歩外に出た時点で、観光研修は始まります。出発後すぐに説明があったのが「操山」。後楽園の「借景=借りる景色、後楽園に外の景色を取り入れて、後楽園をより広く見せたもの」として、江戸時代は木の伐採などが禁じられていたのだとか。普段何気なく通っている道の中に様々なヒストリーがあり、最初から皆びっくりです。

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岡山の歴史や地理を「ご案内のポイント」をふまえてお話くださいます。「右手をご覧ください」で振り向くとその場所が!後ろを向いて話している野上先生は何を見て判断しているのでしょうか…?

 

後楽園内

最初に園内一周をぐるりと説明。その後、園内を一周しました。

岡山城の100年後に完成し、最初は、「茶屋屋敷」や「菜園場」と呼ばれていた後楽園。明治時代に「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という、「先憂後楽」という中国のことわざにならって、「後楽園」と改められました。

お殿様の居間や食事場所、休憩場所…見るだけではわからない、当時の生活が垣間見えるような説明。ご案内って、本当に大切です。

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後楽園では、まず最初にここで園内をぐるりと説明。見どころがいっぱい!

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唯心山に登ります。この上からの景色は…意外にビルが見えてびっくり。

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この「流店」は、藩主の休憩所で、建物の間になんと川が流れています!時を超えて藩主と同じ使い方ができるそう!

吉備津彦神社 境内

吉備津神社と吉備津彦神社の違い・・・岡山県民の何割が答えられるでしょうか?

実は、近くにあるこの神社の間には「備前の国」と「備後の国」の国境があり、それぞれの国の「一宮(いちのみや)」が吉備津彦神社と吉備津神社だそうです。ともに、「吉備津彦命」という神様が祀られています。

吉備津彦神社の本殿は、工事中で見ることはできませんでしたが、300年ほど前に、後楽園を造った池田綱政公により建立されました。

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正面の参道の庭にも古い歴史が詰まっているそう。先生の説明に一般の方も聞き入っています。

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この「常夜灯」の土台の石は、広さなんと8畳分!カメラに収まりきらない…

吉備津神社 境内

岡山に閑谷学校と並んで2つしかない国宝の本殿を持つ吉備津神社。
参道に、桃太郎伝説の「温羅退治」で有名な「吉備津彦命」が温羅を退治した矢を置いた岩があります。よくその隣を歩いていましたが…これも初耳!!普段では気に留めない場所に、すごいヒストリーがあるんです。
本殿(ここも見学スポットがある!)では、「比翼入母屋造り」という特殊な屋根の造りになっていて、お社の大きさも全国でも比べるもののないくらい立派なものなのだとか。
また、退治された「温羅」の首が埋められているという伝説もある「お釜殿」では、お釜が鳴るかどうかで吉凶を占う神秘的な「鳴釜神事」が行われます。これも国の重要文化財!
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本殿説明中。柱の位置が微妙に違ったり、土台(基壇)の高さが左右で違ったり、工夫がいっぱいです。

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南随身門にて。右手に少ししか見えませんが、本殿よりも早く建てられたそう!
そして、右側の石の上にいる人が見ているのは・・・(下の写真へ)

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回廊ショットのベストスポットです。 絶景!

備中高松城

昨年の大河ドラマ「黒田官兵衛」が指揮した水攻めでおなじみの備中高松城。概要は皆の知るところですが、城もなくイメージするのは難しいと思っていました…が、しかし!道路脇に築いた堤防の名残があったり、城跡公園の説明を聞くと今から430年前、戦国時代、確かにここで歴史が変わったのだな…としみじみ感じました。戦国時代、秀吉は、ここで信長の死を知り、毛利氏と和睦し大阪へ帰った。その後の戦いが「天王山の戦い」…この言葉、今でもよく使われます。岡山が歴史に大きくつながっているんですね。
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備中高松城への道。ご覧の通り、最上稲荷の鳥居の説明中です!!!

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備中高松城水攻めの堤防の高さと本丸の高さが比べてあります。官兵衛人気にあやかって?去年できたらしい。

おわりに

「観光案内ができるようになる」ことを目的として開催された研修でしたが、この研修を通じて思ったのは、私たちがいかに岡山のことを知らなかったのか・・・ということです。普段何気なく暮らしている街。町名ひとつにも歴史からなる意味が込められている。そんなことを気に留めず、私たちは日常の生活を営んでいます。
では、これからお客様をご案内する(手配する)私たちに求められているものは、 何でしょうか?
それは、お客様に「非日常」を提供すること。私たちにとって地元の街や景色を、その歴史や文化をご案内することで、お客様がその時代を垣間見ることができる、非日常を味わえるお手伝いをすることだと思います。
この観光研修を機会に、もう一度小学校の歴史の教科書やガイドブックで、勉強しなおそうと思います。

そして野上先生の観光研修も引き続き開催し、もっと岡山の魅力を勉強したい。
岡山だけでなく、倉敷方面も勉強します。

両備タクシーの観光タクシーをぜひよろしくお願いいたします。